公園の写真

VRを使わないランドスケープはもはや考えられない。

セミナーのおかげで、バーチャルリアリティー(VR)について深く考える機会ができた。そこで、再認識したのが、VRにどれくらいの威力があるのかということ。その威力は、基本的には現実で再現できない度に比例する。たとえば、都市開発>道路>ランドスケープ>建築>内観>プロダクトみたいな。プロダクトなんて小さなモノだったらモックアップ作れば良いし、建築も内観だったらモデルルームがあればよいし、建築もまぁマンションとかだったら、大体似たような構造物だから想像は付きやすい。VRの肝は現実的に再現できないモノを体感させることにある。

そう考えると、ランドスケープデザインとの相性はとても良い。計画敷地面積の広さに関わらず、自然物は人工的な建造物と違って想像しにくい。樹木なんて、どれも似たようなカタチしてそうだけど、実際には色カタチまったく違うわけで同じ樹種であっても年齢によって異なる。とにかく樹木一本一本を想像するだけでも大変なのに、それが何本も植わってる空間を想像し、ここからみたら、この木とこの木の枝振りから考えると、向こうの建物が見えてしまうから、云々なんて分かるわけもない。でも、プロの設計士はきっと考えてるんでしょ? 凄い。。。。僕みたいな素人ではそこまでイメージできない。

でも、そんな僕やクライアントのために、その設計を可視化しないといけない。図面なんかホント意味ないんだ、特に植栽の図面なんて単なる記号でしょ? 造形を表さない図面なんだもの。設計士が良くてもクライアントは許さない。とにかく完成予想が見たいのだ、ということで(おそらく)スケッチに始まり、CGパース、3DCGパース?、でVRと。どの選択肢がクライアントにとって最良かはこの業界にとっては一目瞭然なわけだ。建築とか、内観だったら話は変わってくるけど。

とりあえず、ここ数日はVRに取り憑かれてるであろうアイザワです。