ひっそり公開している W3D(Shockwave3D)ビューアを更新した。これはオーサリングなしにWeb上でW3Dファイルを公開できるツール。「SOLA」に比べると単機能だが、ちょっとした小物などをWeb3Dでグルグル回したいときに便利。Windows・Macともに対応。変更点は下記。W3D形式のファイルついてはこちらを参照のこと。
- アンチエイリアシング機能の追加
- 反射マップがカメラに対応
- パラメータの書き方を変更
- アニメーションの再生停止機能の追加
アンチエイリアスと反射マップ系に対応したことで、よりクオリティーの高い絵を作れるようになった。マウス操作を止めた際にアンチエイリアスが効く。パラメータは以前、別途テキストで記述したファイルを読み込んでいたが、HTMLファイルに書き込むようにすることでファイル構成が簡潔になった。キーボードショートカット「S」でアニメーションの再生停止が行えるようにした。アニメーション中はアンチエイリアスが効かないので、よりキレイに表示したい場合はアニメーションを止めて観覧できる。
操作方法
マウスでグリグリ動かそう。
- マウスドラッグで旋回
- スペースキー + ドラッグで平行移動
- Cntrlキー + ドラッグで前後移動
- [R]キー で初期位置へ戻る
- [S]キー でアニメーションを再生停止
解凍したフォルダのdswmedia内のファイル構成
- index.htm -- HTMLファイル
- w3dviewer.dcr -- 本体
- sample.w3d -- サンプルW3Dファイル
ローカル環境では「dswmedia」フォルダ以下の階層以外では動作しない。アップロードする際には制限はない。"w3dviewer.htm"はタグだけ必要。コピーして各自のHTMLページに貼り付ける。"w3dviewer.dcr"及び観覧するファイル"test.W3D"は必ず同階層に置くこと。観覧するW3Dファイル名に合わせHTMLタグを変更、パラメータも各自で調整する。
HTMLタグの変更
<object classid="clsid:166B1BCA-3F9C-11CF-8075-444553540000" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/director/sw.cab#version=8,5,1,0"
ID=w3dviewer width=320 height=240>
<param name=src value="w3dviewer.dcr">
<param name=swRemote value="swSaveEnabled='true' swVolume='true' swRestart='true' swPausePlay='true' swFastForward='true' swtitle='W3D viewer' swsendurl='http://blog.eee-craft.com' swContextMenu='true' ">
<param name=swStretchStyle value=fill>
<PARAM NAME=bgColor VALUE=#000000> <PARAM NAME=logo VALUE=FALSE>
<param name=sw1 value="sample.w3d">
<param name=sw2 value="[#rotation:vector(-90,0,0),#unit:#m,#LOD:false,#BackColor:rgb('ffffff'),#TexColor:#rgba8888,#animation:true]">
<embed src="w3dviewer.dcr"
sw1="sample.w3d"
sw2="[#rotation:vector(-90,0,0),#unit:#m,#LOD:false,#BackColor:rgb('ffffff'),#TexColor:#rgba8888,#animation:true]" bgColor=#000000 logo=FALSE width=320 height=240 swRemote="swSaveEnabled='true' swVolume='true' swRestart='true' swPausePlay='true' swFastForward='true' swtitle='W3D viewer' swsendurl='http://blog.eee-craft.com' swContextMenu='true' " swStretchStyle=fill
type="application/x-director" pluginspage="http://www.macromedia.com/shockwave/download/">
</embed>
</object>
太字のみ変更可。始め固まりがIE用で、後半の太字がIE以外のブラウザ用。見てのとおり同じように記述する。このタグをHTMLページに張ったらこのようになる(このページでは応用として、"w3dviewer.dcr"へのパスを変更している)。もちろんBlogでも張れる。HTMLタグ理解できる方はサイズ変更したり、いろいろ変更して構いません。
パラメータ変更
最低限、変更が必要なのは #rotationだけかな。W3D(Shockwave3D)ファイルを書き出した環境によって座標系が違うから回転させて修正する必要がある。3dsmaxやPlasmaなどは、x軸方向に-90度回転させる。記述の仕方は下記を参考に。
- #rotation -- 座標系の回転: vector(-90,0,0)とかvector(0,0,0)
- #unit -- 単位系の設定: #m or #cm or #mm
- #LOD -- レベルオブディテールの有無: True or False
- #BackColor -- 背景カラーの設定: rgb('ffffff')とかの16進数で設定
- #TexColor -- テクスチャ表示色の設定: #rgba8888 , #rgba5551 or #rgba4444 など
- #animation -- アニメーションの有効無効: True or False
もちろんフリーウェア
例によって、個人的なサポートはしないのでフリーウェア。各自の責任で使用すること。質問メールなどは受け付けないが、「SOLA Blog」内でのコメントには必ず返信するので、分からないこと要望、不具合などがあったらこのエントリーにコメント付けて下さい。使用する際には、「SOLA Blog」へのリンクを付けてくれたり感想を書いてもらえるとありがたい。ページのデザインを損なってしまっては申し訳ないので、必ずしもアイザワのコピーライトを記述する必要はない。
W3D Viewer を使った例